考える部屋 てらブロ。

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ある本屋さんについて考える

「俺は読書家だ!」・・・と偉そうに言えるほどではありませんが、私は読書が大好きです。大好きになったという方が正しいでしょうか。

小学生の頃は国語が一番嫌いで、1冊の本をきちんと読んだことがなかった自分が、大人になって読書が好きになるとは思ってもいませんでした。

付き合いの長い嫁さんからも、「人って変わるもんやねぇ」とよく言われます。

お小遣いのほとんどを本に使うので、嫁さんにはよく怒られます。(笑)

大きな悩み(私にとっては)に出会った時に、ある本に救われた経験があったからこそ、読書に魅力を感じたのだと思います。(よくある話過ぎて面白くなくてスイマセン)

私が読書や本にまつわることについて、唯一自慢できる??ことがあります。

ある本屋さんの最後の客になったことです。

要するに閉店日の最後の客ということです。

その本屋が閉店したことは、私にはとても寂しい出来事でした。

どんな本屋さんだったかというと、駅前でこぢんまりしていて、決して綺麗でもなく、店員さんの愛想が良いわけではなく、特別品揃えが良いわけでもない店です(なんじゃそりゃ)

ラジオがかかっていて(おそらく店長が聞きたいから)、店内の香りは良くもなく臭くもなく、感情には何も影響を与えない香り。ラジオの音以外に聞こえるとしたら、店長の低めの擦れた声での「いらっしゃいませ~」と、「カチカチ、スース―」といった店員さんの作業音。

別にこの店をディスってるわけではありません。

私はなぜかこの店に惹かれていました。大きな書店では買おうと思わなかった本も、ここでは買いたいと思えた時もありました。いったい何に惹かれてたんだ・・・?

飲食店でも、特に美味しいわけでもないし、店員さんの対応が良いわけでもないが、落ち着くし、つい行ってしまうお店ってありますよね。その感じです。

「自然体」そんな言葉がフィットするように思います。

外観や店員さんの対応、品揃えなどが何かがずば抜けて良いわけでも悪いわけでもなくギャップもない。等身大なんだろうなという印象

店員さん含めて店自体が、あたかも人間かのように自然体でいるような感じだったなと今になって思います。向上心が無いっていうとまた違う気もするんですよね・・・。

ってことは自分は自然体のものが好きってことなのか?

その店の最後のレジ対応をしてもらったときに、「閉店するんですね・・・。何か分からないんですけど、このお店好きでした。有難うございました。」と転校する子に告白するような気持ちで別れを告げました。私にとっては良い本屋だったなぁ。

いやぁ~、今日は自然体でブログを書いてしまったなぁ。(笑)

 

よーし!!では、行ってきます。